frantic87's diary

書きたいときに、書きたいから書く

メーリスで人集めをすることの難しさ

とあるグループの連絡用にメーリングリストを使っています。

 

その中で、何か企画を立てて「○○しませんか」とか「来週✕✕します」ってメールを流して勧誘や宣伝をするってことを何度かしました。

 

そこそこの人数のいるグループなので、最初のうちは3,4人くらいは反応してくれると期待して送ったのですが、これがほぼ全く釣れない。また、「飲み会の日程を決めたいので、アンケートに答えてください」というような連絡を流しても、半数しか回答しない。メーリングリストを送ったあとメンバーの1人と話をしたら、そもそもメーリスを読んでなかったり、メールを開いても内容をほとんど読んでいなかったりしました。

新聞の折込広告ほどの宣伝効果もあるのか疑わしいレベル*1。

 

 

メーリングリストは、一度に多数の相手にメールを送れるという点で手間が省けて便利なのですが、受信者のほうも「これはみんなに向けて送られたメッセージだ」ということを知っているので、直接自分に宛てられたメールに比べて軽く扱われます。n人に向けて送られたメールは、受け手にとって1/nの重みしかありません。「別に自分が返信しなくてもいいか」というような気分になります。

この点、一対一会って話すときや電話の場合は、自分ひとりに向けられたメッセージだと明らかなので、反応せざるを得ません。賛成にせよ反対にせよ、何らかのリアクションがあるはずです。または、大講義室で100人の学生の中の1人として授業を受けるときと、ゼミで5人しか学生がいない中で授業を受けるのでは、学生の態度も違うはずです。

 

また、そもそもメールという伝達手段自体が軽いと思うのです。

例えば、急に「申し訳ないんだけど明日空港まで車で送ってくれないか」と頼まれるケースを考えてみます(「金貸して」とかでも可)。これをa)メールで、b)電話で、c)直接会って言われる、の3通りの頼みかたがあるとして、どれが一番気持ちよく引き受けられるのか。

メールより電話のほうが、電話より直接会って言われたほうが、抵抗感が少ないのです。逆に言うと、こういう用件のメールを見るとまず悪印象が先に来ます。

用件としては「申し訳ないんだけど明日空港まで車で送ってくれないか」でも、電話の場合は、そこに付帯する情報としての声のトーン、高さ、間などから、申し訳なさとか困ってる感じを読み取れます。電話取って会話の入り口でなんとなく、こいつ頼み事があるっぽいと察することができるときもあるので、そういうときはこちらも心の準備ができます。直接会って話す場合はさらに、表情、身振りといった情報も読み取れます。

 

メールは、一方通行でメッセージを伝える分には便利なのですが、特に多数に送る場合は頼みごとをしたり、誘ったりするのには不向きなんじゃないかと思うのです。

 

 

メーリスで告知した企画は、結局直接声を掛けて誘った人しか集まりませんでした*。

人を集めるには、地道に1人1人声掛けて直接誘うのが確実と思いました。

 

*1単に僕に人望がないだけの可能性もあります