frantic87's diary

書きたいときに、書きたいから書く

制約が構造を生み出している

というのは数学ガールに出てくる言葉。とても気に入っています。

この言葉を思い出す機会があったので、メモしておきます。

増田のこの記事

とある大きな宗教に入信してみたんだ・・・

に対するレスポンス

http://anond.hatelabo.jp/20140217175047

宗教は団体だから、運営上必然的に資金を集める必要がある。経営者や職員に食えるだけの給料を払わなければいけないからな。だからどうしても定期的な収入、すなわち信者からの恒常的な搾取構造を設ける必要がでてくる。賽銭箱しかり、祈願しかり、授与品(お守りとかお札)しかりな。

この部分読んで「おお!」と膝を打ちました。宗教が宗教として続いていくにはお金を集めるという制約があって、その結果が賽銭箱やお守りの販売という構造を生み出したということです。

それともう一つ。いわゆる美少女ゲームエロゲーとかギャルゲーとか言われるゲームついても制約と構造があると気付きました。

攻略可能なキャラクターが4名前後いるのが普通で、それぞれに属性(年上/年下、クール、ツンデレ、アホの子、世話焼き、巨乳/貧乳など)が分散されています。

 

ゲーム製作者としては、とにかくゲームが売れなくては話にならない。特定の層をピンポイントで狙ったところで利益に結びつかない。4人のうち誰か1人でも好きになってくれれば、客はゲームを買ってくれると期待して、キャラクターに幅を持たせている。

こういう美少女カタログみたいなやり方は、あまり好きじゃないんですが、ゲームを販売する上での制約をクリアするための構造なんだと思い、納得がいきました。

 

構造と制約が見通せると、新しい風景が見えてとても楽しいです。生命の進化みたいで面白い。

ちなみに、数学ガールに出てくる言葉では

≪例示は理解の試金石≫

もお気に入りです。