車社会

都会の喧騒は嫌いだ。
でも、じゃあ田舎に住めばいいかっていうとそうでもない。
田舎に住むとメインの移動手段は車だ。通勤も、スーパーに食料品を買い物に行くのも、街へ遊びに出かけるのも車だ。田舎ではいつも見る風景は代わり映えしない。不特定多数の人と接する機会も大きく減る。そんでもって、運動量が減る。歩くのは玄関から車に乗るまでと車から降りてからだけ。田舎で暮らすと老ける、と私の先生は言っていた。同じ人間関係の中で過ごし（下手したら小学校からのグループが続いている！）、運動はせず、新しい刺激が少ない。

都会で電車に乗る生活をしていると、嫌でも広告・看板は目に入るし、駅では不特定多数の人と接する機会がある。会話などしなくても、同じ車両に乗り合わせる、会話に聞き耳を立てる、目に飛び込んでくる服装など、刺激には事欠かない。そして都会はかなり歩かされる。乗り換え、駅から目的地まで。混んでいる路線なら立ったままのことも多い。都市近郊に住んでいる人の多くは自宅から駅まで自転車や徒歩で移動しているだろう。都会では人に会うのが簡単だし、求めればいくらでも刺激が得られる。
ネット環境が整っていて、都会へのアクセスもそこそこ。買い物はAmazonがあればなんとかなる。そういう静かな土地に暮らしたい。