頭の中の受け皿

受信者側の力が足りていないと、いくら発信者が力を尽くして説明しても伝わらない。
子どもの頃に読んだ本を年を取ってから読むと、違う感想を抱くというのはそういうこと。発信者が変わらなくても、受信者の側が変化すれば得られる情報の量・質が変化する。
専門書を読む、芸術を鑑賞するといった行為も受け手の成熟度合いに左右される。クオリアの問題を持ち出すまでもなく、人によって感じている世界は全く別物だ。
また少し話しがズレるが、入門段階で教わったことというのは、ある程度実力が付いてから振り返ると非常に役に立つ。一番大事なことは最初から教わっている。剣道初心者に教える機会があって、それを強く感じた。