frantic87's diary

書きたいときに、書きたいから書く

「人は自分の行動をそれほど自由に選んでいるわけではありません。」

「人は自分の行動をそれほど自由に選んでいるわけではありません。」

昔読んでいたブログを読み返していたのですが、ここ最近思っていたことが端的に書かれていてハッとしました。6年も前の記事になりますが引用させてもらいます。

 

 「選択の余地のないことに責任はない」? わたしたちは、誰も「選んで」生まれてきたわけではありません。パパとママの気まぐれか、神の意志か、何でもいいですが、とにかく芥川の河童のような問いを経て地上に現れた人間など一人もいません。元を辿ればそこに行き着くのですから、責任のあることなど一つもない、ということになるのでしょうか(実際、そう発言する子供もいます)。
 また、そこまで遡らないでも、人は自分の行動をそれほど自由に選んでいるわけではありません。運命論や「ラプラスの悪魔」のような考えを採るなら、自由意志そのものが存在しないかもしれません。それでも、わたしたちは責任を問われます。ish「やりたいこと、なすべきこと、できること」http://cyborg.relove.org/thought/desire-and-ethics.html

 

5,6年前というのは自分の中でブログ熱(といっても読む方だけ)が高まっていた時期でして、あちこち読みあさっていた記憶があります。読めるものだけ、他にもいくつか読みふけっていたのですが、背伸びをして分かったつもりになっていたことが、ようやく今になって実感を伴って感じられるようになった気がします。それでも昔に書かれたものにまだ追いつけておらず、釈迦の掌の上にいた気分です。

また、その当時に読んだブログが今の自分の考えかたのけっこうな割合を占めていることにも気付きました。上で引用したishさんの文章は書いてあること半分以上分かりませんでしたが、そのミステリアスな部分や侠気溢れる語りに今でも惹かれます。

 

しかしながら、当時は頻繁に更新されていたブログの多くは、現在ではガラリと様子が変わってしまったり、更新が止まっていたり、ブログそのものが消失していたりします。(私から見た)かつての輝きは過去の記憶の中にしかありません。テキスト自体は残っているとはいえ、そのほとんどは読み返されることもなく電子の海を漂っています。

無常ですなあ。

まるでオッサンの青春語りですね。今日はここまで。